IGESは、日本の企業が脱炭素に取り組む際の指針となることを目指し、1.5℃目標に整合した社会への道筋を描く「1.5℃ロードマップ」をこの4月に発表しました。本ロードマップでは、脱炭素社会に向かう中で生まれるであろう社会経済の変化と、それに伴う事業機会を「5つの変化」と「20の好機」としてまとめています。どのビジネスセクターで、いつ、どのような変化があるのかを示すことで、どのような事業機会があるかを特定しやすくすることを目指しました。
本セッションでは、「1.5℃ロードマップ」の著者がその内容を説明した上で、「20の好機」を実際に活かした企業の先進的な取り組みを紹介します。さらに、そのような取り組みをさらに発展させ、いかに他の企業や政府・自治体・市民などの多様なステークホルダーを巻き込み、豊かで持続可能な社会につなげていけるか議論します。また、そうしたビジョン実現のための法整備や働きかけの重要性について意見交換を行います。リアルビジネスでの前向きな事例を取り上げることで、どのように脱炭素を事業機会としていけるかというヒントを提供します。