持続可能な開発のための2030アジェンダやパリ協定といった世界目標の下、持続可能な社会の実現に向けた野心的な取り組みが進められています。一方で、こうした世界目標を地方自治体の政策や計画に落とし込み、実施を図ることが課題となっており、各地の自治体では限られた財源と人員の中、持続可能で気候変動に対してレジリエントな地域の実現に向けた行動を模索しています。各地で取り組みを主導する自治体のリーダーは、世界目標の実現に寄与する重要な意思決定者でもあるのです。本セッションでは、国内外から自治体のリーダーおよび専門家を招き、各地で展開されている優良事例・戦略を共有しながら、地域のニーズや課題に対応するとともに世界目標の実現に資する相乗的な取り組みについて議論を深めます。また、地域の活力を最大限に発揮しながら環境・社会・経済課題の同時解決を目指す「地域循環共生圏」(Regional Circulating and Ecological Sphere:Regional CES)に焦点を当て、アジアの視点からその具現化の可能性を探ります。