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コロナ禍の時代にビジネスはいかにSDGsの取組を強化できるか?

2020年は、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた「行動の10年」の初年に当たります。他方、SDGs達成に向けた行動の加速が喫緊の課題であるにも関わらず、COVID-19の世界的大流行は健康面や経済面において深刻な問題を地球規模でもたらし、SDGs達成に向けたこれまでの重要な進捗を後退させています。ビジネス界はSDGsの実施において重要な役割を果たしてきましたが、COVID-19はビジネス界にも深刻な影響をもたらし、ビジネス界での持続可能性に対する優先順位が変化した可能性があります。このセッションでは、ビジネス界がCOVID-19とSDGsをどのように捉えているのか、また、持続可能性が、コロナ禍への短期的な対応、中期的な復興にどのように組み込まれているのかをビジネスリーダーたちと議論します。また、長期的に持続可能でレジリエントな、また且つ包摂的な社会へと移行するにあたり、現在の社会・経済システムをいかに再設計すべきか、また、こうした再設計にあたり、持続可能性に向けたビジネス界の取り組みを促進する望ましい政策やステークホルダーとの連携について議論します。

目的スピーカー

損害保険ジャパン株式会社 取締役会長/経団連 企業行動・SDGs委員長

二宮 雅也

二宮 雅也

損害保険ジャパン株式会社 取締役会長/経団連 企業行動・SDGs委員長

損害保険ジャパン 会長
日本経済団体連合会 企業行動・SDGs委員長

1974年中央大学法学部卒業、日本火災海上保険(現・損害保険ジャパン)入社。2003年6月日本興亜損害保険執行役員、2011年6月同社代表取締役社長社長執行役員、2014年9月損害保険ジャパン日本興亜代表取締役社長社長執行役員に就任し、2016年4月より代表取締役会長、2018年4月より取締役会長。2020年4月より当社現職。

現在、企業市民協議会(CBCC)会長、経団連自然保護協議会(KCNC)会長、日本民間公益活動連携機構(JANPIA)理事長他、「持続可能な開発目標(SDGs)推進円卓会議」構成員。

Trucost(S&Pグローバルの一部門) アジア太平洋地域ESGビジネス・ディベロップメント・ヘッド

マイケル・サルバティコ

マイケル・サルバティコ

Trucost(S&Pグローバルの一部門) アジア太平洋地域ESGビジネス・ディベロップメント・ヘッド

マイケル・サルバティコは、S&Pグローバルの一部門であるTrucostで、シドニーを拠点にアジア太平洋地域の環境、社会、ガバナンス (ESG) ビジネスの開発をリードしている。投資家や企業に向けて業界のトレンド、ESGのパフォーマンス評価、ESGエクスポージャーや機会の管理に役立つ分析ツールの活用や統合についてアドバイスを行 っている。

Trucostに入社以前は、MSCI Inc.のエグゼクティブ・ディレクターとして、オーストラリアおよびニュージーランドにおけるESGリサーチを統括。ポートフォリオ分析、定量的投資分析、ESG調査などに従事してきた。それ以前は、アメリカ・メリルリンチ銀行の定評のあるリサーチチームに所属し、エマージング市場の定量分析の責任者を務めた。

また、炭素価格を引き上げることにより世界の炭素排出量を削減するClimakindイニシアチブの共同創設者であり、世界の炭素排出量の増加レベルに対するソリューションのソートリーダーでもあった。

オーストラリア・セキュリティ・インスティテュートで応用金融・投資の修士号を、ニューサウスウェールズ大学で商学士号を取得。

持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD) マネージングディレクター/シニアマネジメントチーム

フィリッポ・ベグリオ

フィリッポ・ベグリオ

持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD) マネージングディレクター/シニアマネジメントチーム

フィリッポ・べグリオ氏は、200以上の大手企業の最高経営責任者が参加する持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)のマネージングディレクターを務めている。WBCSDは、企業の声であり、持続可能性に関する最も深刻な課題に対して付加価値のある事業ソリューションの拡大と持続可能な企業の成功や評価につながる仕組みづくりを支援している。

シニアマネージメントチームの一人として、べグリオ氏は、産業部門、事業組織、国際機関、NGO、マスコミ、大学等の上級代表を対応する多様なチームを率い、責任範囲の中でも「人」、「持続可能な開発目標」、「ビジョン2050」、「モビリティーの変革」、アウトリーチ(広報、イベント、パートナー機関のグローバルネットワーク)に注目している。

WBCSDへの入職は2005年。ジュネーブ国際開発高等研究所の国際関係学修士。スイス国民で6ヶ国語に堪能。元プロテニス選手で、デビスカップのスイス代表を務めた経験も持つ。

IGES 持続可能性ガバナンスセンター
主任研究員

天沼 伸恵

天沼 伸恵

IGES 持続可能性ガバナンスセンター 主任研究員

2017年からIGESに勤務。以前は、国連アジア太平洋経済社会委員会にて、アジア太平洋地域の持続可能な開発に関するプロセスに従事。特に、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に関する議論への市民社会等の参画をサポート。また、持続可能な開発のための統合とガバナンスに関する政策分析を行った。主な研究分野は持続可能な開発のためのガバナンスと環境持続可能性の社会的側面。ピッツバーグ大学国際開発学修士。国際開発の研究と実務経験を持つ。