テーマ別会合 6 (ADD-1)
  • 2025年10月7日
  • 17:00 - 18:30
  • オンライン
  • 同時通訳あり

社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)は、どのようにネクサスアプローチを前進させるか?― 理論と実践の統合

2024年12月、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)は、生物多様性、水、食料、健康の相互関係を評価した「ネクサス評価報告書」を承認しました。「ネクサスアプローチ」とは、部門やシステム間の相互関係と相互依存性を理解することで、これらの相互関係におけるシナジー(相乗効果)を最大化したり、トレードオフを最小化したりすることを意味します。このアプローチは、環境危機のすべての要素、すなわち生物多様性の損失、汚染、気候変動に対応する有効な手法とされています。

日本政府と国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)が提唱し、2010年に愛知県で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(CBD COP10)で採択された「SATOYAMAイニシアティブ」は、生物多様性保全と人間のウェルビーイング向上に向けたランドスケープとシースケープのアプローチを推進する国際的な取り組みです。このイニシアティブは、変化し続ける多様な生息地や土地・海洋利用から成り、人間の生活に必要な財とサービスの提供と同時に生物多様性の保全にも貢献する「社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)」に焦点を当てています。

本セッションでは、科学的概念枠組みの提供、ガーナとインドにおける草の根活動の発表、およびパネルディスカッションを通じて、SEPLSがどのようにネクサスアプローチを体現しているのか、実際に効果的な実践と芳しい結果に繋がる手法や要因は何なのかについて議論します。

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