全体会合 1 (PL-1)
  • 2025年7月29日
  • 9:30 - 10:30
  • 503 + オンライン
  • 同時通訳あり

地球のトリプル・クライシスの中でアジア太平洋の持続可能性と安全保障を高めるシナジーを活かした対応

アジア太平洋は、急速な経済発展と深刻化する環境負荷が交差する、ダイナミックでありながら脆弱な地域です。気候変動、生物多様性の損失、環境汚染という地球のトリプル・クライシスが、世界人口の60%以上を占めるアジア太平洋の持続可能な未来を脅かしています。これらの危機が深刻化している背景には、政策立案者による対応が統合的ではなく個別の取り組みにとどまっていることがあります。その結果、アジア太平洋の多くの国々は、持続可能性の問題に多面的に取り組むことで効率的に解決を図る分野横断的なシナジー(相乗効果)の活用機会を逃しています。

本セッションでは、地球のトリプル・クライシスに統合的に取り組むシナジーアプローチがアジア太平洋の持続可能性と安全保障をいかに向上させうるのかを探ります。議論のベースとして、2025年7月初旬に開催されるアジア太平洋シナジーレポート執筆者会合(IGES、国連アジア太平洋経済社会委員会、国際連合環境計画、アジア開発銀行、環境省が共催)での主要な論点を紹介し、シナジーが環境分野のみならず、地域の安全保障を含む他の課題解決にも資する可能性を示します。また、シナジーや公正な移行といった概念が、2030年以降の持続可能な開発アジェンダの中でどのように位置付けられるのかについて、アジア太平洋の視点から議論を深めます。

パネル討論(登壇者調整中)

武内 和彦 IGES 理事長
Armida ALISJAHBANA, Executive Secretary, UNESCAP
Bernadia IRAWATI TJANDRADEWI, Secretary-General, UCLG
MIYAZAKI Katsura, Vice President, JICA
NISHIZAWA Keiji, Sompo Japan Insurance Inc.