テーマ別会合 3 (TT-3)
  • 2025年9月28日
  • 10:30 - 12:00
  • 県立兵庫津ミュージアム「ひょうごはじまり館」
  • 同時通訳あり

ひょうご里山・里海国際フォーラム
里山国際フォーラム

要約

本セッションでは、日本一の里山と言われる兵庫県川西市黒川地区での里山の保全と再生に向けた取り組み、および里山の活用に関する海外での事例を紹介し、里山の重要性を国内外に発信しました。

服部保氏は、里山とは、燃料利用を目的として常緑樹である照葉樹よりも生育の早い落葉樹に切り替えた林であると述べた上で、1960 年代に燃料が木質バイオマスから石油、ガス、電気に転換されたことで、里山林の維持管理がなされなくなり、放置林となるに至ったという経緯を説明しました。その結果、六甲山系では里山林は皆無であるものの、北摂地域の黒川地区では茶道用の高級炭の需要があるため里山林が現在も伐採・利用されており、里山林が保全されたことにより景観や生態系が保全され、環境学習の場としても活用されていると報告しました。

ビジョン・クマール・ミトラは、パリ協定、ネイチャーポジティブなどの国際目標を各国の戦略・政策にどのように結び付けるかが課題となっている中で、エネルギー消費や環境負荷の大部分を占める都市と、豊富な自然資源を有する農村の連携が重要であると指摘しました。そのような連携を促進する地域循環共生圏の理念に基づく取り組みとして、横浜市、北九州市、神奈川県の事例とともに、地域循環共生圏推進コンソーシアムで進めているインドのナグプールやタイのウドンタニの事例などを紹介しました。

主要メッセージ
  • 燃料利用を目的に照葉樹を落葉樹に切り替えた里山林は、木質バイオマス利用の減少とともに大部分は放置林となっている。
  • 里山林の保全は景観や生態系の保全につながり、環境学習の場の提供にもつながる。
  • パリ協定やネイチャーポジティブを実際の政策に結び付ける上で、都市と農村の連携を促進する地域循環共生圏の取り組みが有効である。

サマリ―作成者: 小嶋 公史(IGES)

演題 | 茶道文化によって支えられている兵庫県川西市黒川の里山林 | 講師
服部 保 兵庫県立大学 名誉教授
海外事例紹介
ミトラ・ビジョンクマール IGES サステイナビリティ統合センター リサーチディレクター
photo
photo
photo
photo
photo
photo