Session

科学的知見:今と未来を見る双眼鏡

人為的温室効果ガスに起因する気候変動問題は、現代社会が直面する今世紀最大の課題であり、それに対応する新たなライフスタイルや技術革新への転換は我々世代の大きな挑戦である。4半世紀にわたる科学的知見の蓄積をもとにパリ協定を契機として低炭素社会・脱炭素社会への移行の道が開かれ、2度もしくは1.5度目標の達成に向けて、各主体による行動が促されている。また、地球規模で進行する生物多様性の喪失は、人類の福利(Human Well-Being)の基盤である生態系サービスの減少を引き起こしており、この背景には気候変動などの人為的な変化要因(Drivers of change)がある。一方でこうした大変革の時代にあって、そこに届かないもどかしさ、焦燥感や無力感なども見られる。本セッションでは、最新の科学が明らかにした世界の危機について概説し、その上で、我々はいかに科学的知見と社会とを結びつけ、更に各主体による行動につなげていけるか、また、いかに現状を打開して、よい方向へと舵をとっていけるのか、共に考える機会を提供する。

SSS

ホーセン・リー

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)議長

SSS

アン・ラリゴーデリ

生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)事務局長

SSS

パヴェル・カバット

国際応用システム分析研究所(IIASA)所長

SSS

石井 菜穂子

地球環境ファシリティ(GEF)CEO兼議長/持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)ジャパン国際アドバイザー

  • PDF(xxxKB)

SSS

アジャイ・マスール

エネルギー資源研究所(TERI)所長

  • PDF(xxxKB)

モデレーター

久保田 啓介

日本経済新聞編集委員兼論説委員

  • PDF(xxxKB)