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After ISAP: テーマ別会合4(ADD-1)
  • 2024年1月25日
  • 18:00 - 19:20
  • 英語のみ

気候変動ガバナンスは開発途上国のネット・ゼロ移行をどのように加速できるか

要約

本セッションでは、ネットゼロ移行における気候変動ガバナンスと制度的構造の重要性について理解を深め、気候変動ガバナンスの構成要素に関するインプットを共有するとともに、ネットゼロ移行の加速に向けて途上国の気候変動ガバナンスの課題、障壁、ニーズを学びました。フレーミングプレゼンテーションでは、ネットゼロ移行における各国政府の役割を共有し、気候変動ガバナンスの構成要素として、ハイレベルの政治的リーダーシップとコミットメント、政策の一貫性に焦点を置いた法的枠組み、制度体制と調整、政策立案と政策管理サイクル、ステークホルダーの関与を説明しました。続くパネルディスカッションでは、気候法の整備とパブリックエンゲージメントの重要性に関する意見交換を行い、途上国のネットゼロ移行を加速させるためには能力向上と資金支援が必要であることを強調しました。

主要メッセージ
  • 気候変動ガバナンスは、実施のギャップを埋め、ネットゼロへの移行を可能にする。各国政府は法律を制定し、制度体制を設立・再編成する権限を持っており、ネットゼロ移行における各国政府の役割は極めて重要である。
  • ネットゼロへの移行には、気候法に支えられた明確な目標(中期および短期)を持つことが重要である。市民の支持を得た政治的コミットメントは、移行に必要な気候変動対策の実施を加速させることができる。異なるセクター間の気候変動対策を(垂直的・水平的に)調整するために、制度体制を強化すべきである。
  • 途上国における障壁は、ネットゼロ移行計画やロードマップを策定・実施し、国内および国際的な資金源を確保・動員する能力が不足していることである。

プログラム

開会挨拶
田村 堅太郎 IGES 気候変動とエネルギー領域 プログラムディレクター
導入プレゼンテーション
テムールン・ムルン IGES 気候変動とエネルギー領域 研究員

パネルディスカッション

モデレーター
亀山 康子 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 サステイナブル社会デザインセンター(SSDC)教授
スピーカー -1
アリーナ・アベルチェンコバ グランサム気候変動・環境研究所 特別政策フェロー
スピーカー -2
マリー・クレール・コルドニール・セッガー ケンブリッジ大学 持続可能な開発法・政策客員委員長
スピーカー -3
エリック・ザスマン IGES サステイナビリティ統合センター プログラムディレクター
スピーカー -4
デオ・ガビネテ NDCパートナーシップ アジア太平洋・東欧 リージョナル・マネージャー

ISAP2023 ポスターセッション

今年のISAPでは、メイン会場であるパシフィコ横浜5階のエレベーター前のスペースで、ポスターセッションを実施します。ポスターセッションとは、研究員がそれぞれの研究や活動を紹介するポスターを貼り出し、関心のある方・お立ち寄りいただいた方にその内容を直接ご説明する発表形式で、国際会議や学会などでは一般的な発表方法です。

IGESではISAPの会合で取り上げられているトピック以外にも、様々な研究や活動が行われています。そうした多様なプロジェクトについて、研究員と直接対話していただけます。研究員たちにとっても、質問を受けることによる新たな気づきや、同じような研究をしている方との繋がりなど、得るものが多いのがポスターセッションです。会場にお越しの際には、ぜひポスターの発表者に気軽に声をおかけください。ステージからの発表を聞くセミナーとはまた違った、ポスターセッションならではの会話のキャッチボールをお楽しみください。

さらに、今回はスペシャル企画として、生物や科学に興味を持つ中学生・高校生もポスターセッションに発表者として参加してくれます。IGESの研究員と肩を並べて自分の研究を発表する、若き研究者の卵にもご注目ください。

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