• テーマ別会合 13
  • 2021年12月3日
  • 11:00 - 12:00

輸入農林産物サプライチェーンにおけるゼロ・デフォレステーション ― ニューヨーク森林宣言*

  • 英語(同時通訳あり)

2020年の熱帯林の減少によって、日本の総排出量の2倍以上の温室効果ガス(GHG)が排出され、その主な原因は農地の拡大でした。このような地域から農産物を輸入する日本を含めた消費サイドにとって、熱帯林減少問題は無関係ではないということが、国際的に急速に再認識されています。2014年、国連気候サミットで採択されたニューヨーク森林宣言(NYDF)にも、「農産物のサプライチェーンにおけるゼロ・デフォレステーション」が目標として掲げられています。本セッションでは、IGESが参加しているNYDFの進捗モニタリングのための国際的ネットワークからの報告と、日本の輸入が与えているインパクト、さらに最近改定されたNYDFの新目標を共有します。

*森林に関するニューヨーク宣言(NYDF):
2014年に国連気候サミットで採択された、既存の気候変動、生物多様性、SDGsなど様々な分野の国際的合意における森林に関連する目標を統合した宣言。10の目標を掲げており、日本を含めた各国政府、民間企業、NGOが支持しています。

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森林に関するニューヨーク宣言の進捗状況 森林に関する各国の気候変動対策の評価 目標7進捗評価レポート 要約

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森林にフォーカスを
第1章:宣言

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森林に関するニューヨーク宣言

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森林と開発の両立: インフラと採鉱産業の対応、人々の持続可能な生計の促進

Agenda
 Presentation titleSpeaker
11:00開会梅宮 知佐 IGES
11:01はじめに―シーンセッティング山ノ下 麻木乃 IGES
11:05ポスト・グラスゴーの世界における森林に関するニューヨーク宣言クレア パス-リヴェラ UNDP
エリン D. マトソン Climate Focus
11:35日本の森林リスク商品輸入と世界の森林へのインパクト鮫島 弘光 IGES
11:50Q&A、パネルディスカッション梅宮 知佐
クレア パス-リヴェラ
エリン D. マトソン
鮫島 弘光
12:00閉会梅宮 知佐
スピーカー

IGES 気候変動とエネルギー領域/生物多様性と森林領域 リサーチマネージャー

梅宮 知佐

梅宮 知佐

IGES 気候変動とエネルギー領域/生物多様性と森林領域 リサーチマネージャー

気候変動対策推進のため、国際協力に関する研究を行う。特に、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の下、先進国が途上国に向けて行う能力構築支援の分析、評価、政策提言を行う。タイ、インドネシア、カンボジア等、アジアを対象とした能力構築支援プログラムの実施にも従事し、現在は各国がUNFCCCに定期的に提出する国別報告書の作成支援に当たる。国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)、UNFCCC地域協力センターらとも共同で研究プロジェクトを実施する。

2011年、早稲田大学人間科学学術院より博士号取得(人間科学博士)。カセサート大学森林学部(タイ)交換研究員、国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィスアシスタントフェロー等を経て、2013年、IGES入所、2019年より現職。2019年より、東京都市大学非常勤講師を務める。

IGES 生物多様性と森林領域 ジョイント・プログラムディレクター

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山ノ下 麻木乃

山ノ下 麻木乃

IGES 生物多様性と森林領域 ジョイント・プログラムディレクター

早稲田大学人間科学研究科博士号取得。(社)海外産業植林センター、国際NGOバードライフに研究員として勤務。植林と地球温暖化防止の研究、植林カーボンプロジェクト開発等に携わる。2011年よりIGESに勤務。現在は、地域住民のケイパビリティに注目した森林分野の気候変動対策について研究を行っている他、気候変動枠組条約交渉支援などの業務を担当。

Climate Focus シニアコンサルタント

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エリン D. マトソン

エリン D. マトソン

Climate Focus シニアコンサルタント

Climate Focusのシニアコンサルタント。28の研究機関とNGOと共同で、森林に関するニューヨーク宣言(NYDF)の目標の世界的な進捗評価を担当している。都市部で有機農業を営むなど、持続可能なフードシステムに関する10年以上の経験があり、現在は持続可能なサプライチェーン、気候変動と森林政策、森林の保全と回復を中心に活動している。

IGES 生物多様性と森林 リサーチマネージャー/主任研究員

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鮫島 弘光

鮫島 弘光

IGES 生物多様性と森林 リサーチマネージャー/主任研究員

京都大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。京都大学生態学研究センター、同大学院農学研究科、東南アジア研究所などを経て2015年よりIGES勤務。

研究領域は生態学、自然資源利用、REDD+、持続可能な森林管理、責任ある木材生産と貿易など。

最近の主な著作は「世界の熱帯林をめぐる状況(生活協同組合研究.2021)」「EU木材規則に対応した欧州の木材関連事業者の取組(木材情報.2021)」「インドネシアにおける木材・木材製品生産の動向(林業経済研究.2020)」など

国連開発計画(UNDP) 気候と森林プログラム 森林に関するニューヨーク宣言 シニアプログラムマネージャー

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クレア パス-リヴェラ

クレア パス-リヴェラ

国連開発計画(UNDP) 気候と森林プログラム 森林に関するニューヨーク宣言 シニアプログラムマネージャー

国連開発計画(UNDP)気候と森林チームの「森林に関するニューヨーク宣言グローバル・プラットフォーム」のアドバイザー。森林と気候変動、保全計画、自然資源管理、生物多様性保全と持続可能な開発のための公共政策が専門。フロリダ大学で学際的生態学の修士号を取得し、20年以上にわたり、ラテンアメリカを中心とした開発途上国や多国間プログラムに携わる。これまでUNDPのREDD+地域技術顧問(中南米)、国連REDDプログラム事務局(ジュネーブ)、コンサベーション・インターナショナル・ボリビア、ボリビア国立植物園などに勤務。

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