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パラレルセッション(PS-4)
  • 2023年12月19日
  • 15:20 - 16:50
  • 同時通訳あり

COP28速報セミナー

要約

本セッションでは、COP28での交渉に携わったIGES研究員が、それぞれの専門分野に関わるテーマについて注目すべき交渉のポイントや成果を解説しました。グローバル・ストックテイクについては、1.5℃目標の達成に向けた緊急行動と支援の必要性が強調され、様々な対策の実施が合意されたことを解説しました。気候変動緩和については、化石燃料からの脱却、2030年までに再生可能エネルギー容量3倍・省エネ改善率2倍に向けた努力を加速することなどが合意されたことを説明しました。パリ協定6条に関しては、6条実施ガイダンスの追加的内容について、6条の実施を踏まえて議論を継続することになった旨を報告しました。気候変動適応では、「適応に関する世界全体の目標」の達成に向けて採択されたフレームワークについて、今後の取り組みにおいては様々な主体の関与が重要であると解説しました。損失と損害については、損失と損害のための基金の運用への合意は歴史的な一歩となったものの、継続的な資金の確保や分配ルールの検討が今後の課題であるとしました。気候資金に関しては、数ある資金に関する交渉議題のうち、長期気候資金の早期達成要請や適応分野における公的資金のニーズを取り上げて解説しました。

主要メッセージ
  • グローバル・ストックテイクの成果を踏まえ、各国政府、気候変動枠組条約、非政府主体によるフォローアップが必要である。各国による1.5℃目標に整合的な次期「国が決定する貢献(NDC)」の策定、非政府主体の補完・補強的役割が今後期待される。
  • COP26およびCOP27ですでに合意されたルールを基にパリ協定6条の実施が可能である。2024年から本格実施のフェーズに入るため、途上国における実施支援が重要となり、6条を通じたNDCの野心引き上げが今後期待される。
  • 適応では世界全体の目標達成に向けたフレームワークが採択され、損失と損害では基金に関する合意がなされるなど、それぞれ期待された成果が得られ、今後の展開に注目が集まっている。

プログラム

モデレーター
大塚 隆志 IGES 戦略マネージメントオフィス ナレッジ・コミュニケーションディレクター
COP28の位置付け
田村 堅太郎 IGES 気候変動とエネルギー領域 プログラムディレクター
スピーカー 1 | グローバル・ストックテイク
津久井 あきび IGES 気候変動とエネルギー領域 フェロー
スピーカー 2 | 気候変動緩和
田村 堅太郎 IGES 気候変動とエネルギー領域 プログラムディレクター
スピーカー 3 | パリ協定第6条
小圷 一久 IGES 気候変動とエネルギー領域 パリ協定6条実施パートナーシップ センター長
スピーカー 4 | 気候変動適応
椎葉 渚 IGES 適応と水環境領域 研究員
スピーカー 5 | 損失と損害
岡野 直幸 IGES 適応と水環境領域 研究員
発表資料 (1.2MB) *当日使用した資料に一部誤りがありましたので訂正した資料を掲載しております。
スピーカー 6 | 気候資金
大田 純子 IGES 北九州アーバンセンター 研究員
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ISAP2023 ポスターセッション

今年のISAPでは、メイン会場であるパシフィコ横浜5階のエレベーター前のスペースで、ポスターセッションを実施します。ポスターセッションとは、研究員がそれぞれの研究や活動を紹介するポスターを貼り出し、関心のある方・お立ち寄りいただいた方にその内容を直接ご説明する発表形式で、国際会議や学会などでは一般的な発表方法です。

IGESではISAPの会合で取り上げられているトピック以外にも、様々な研究や活動が行われています。そうした多様なプロジェクトについて、研究員と直接対話していただけます。研究員たちにとっても、質問を受けることによる新たな気づきや、同じような研究をしている方との繋がりなど、得るものが多いのがポスターセッションです。会場にお越しの際には、ぜひポスターの発表者に気軽に声をおかけください。ステージからの発表を聞くセミナーとはまた違った、ポスターセッションならではの会話のキャッチボールをお楽しみください。

さらに、今回はスペシャル企画として、生物や科学に興味を持つ中学生・高校生もポスターセッションに発表者として参加してくれます。IGESの研究員と肩を並べて自分の研究を発表する、若き研究者の卵にもご注目ください。

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