Session
危機への打開策:究極の政策・計画・行動とは
SDGsへの取組み:資源管理の視点から
持続可能な開発目標(SDGs)は、各国における持続可能な社会構築に向けた行動に向けての総合的な方向性を提示している。しかしながら、こうしたグローバルな政治枠組みと、これを実現していくための現場における具体的な行動との関連性については十分な議論が行われていない。
アジアでは経済成長が加速し、資源利用が急増している。本セッションでは、アジアにおける資源消費の動向を踏まえ、資源利用とSDGs及び気候変動問題への課題との視点から、上流(生産)・下流(消費)を含む天然資源の利用のあり方についての具体的な行動に向けての議論を進める。また、異なる資源間の相互の関連性や、理念の具体化に当たって必要となる多様なステークホルダーの参加を如何にすすめるか、といった課題について議論を行う。
本セッションは、(独)環境再生保全機構の環境研究総合推進費(S-16-3)の支援を受けている。SSS
アガムトゥ・パリアタンビィ
マラヤ大学理学部生物科学研究所教授
SSS
平尾 雅彦
東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻教授
SSS
境 公雄
福岡県大木町副町長
SSS
本多 俊一
国連環境計画(UNEP)経済局国際環境技術センタープログラムオフィサー
モデレーター
小野川 和延
IGES-UNEP環境技術連携センター所長
SSS
アガムトゥ・パリアタンビィ
マラヤ大学理学部生物科学研究所教授
マレーシア・マラヤ大学にて生物科学研究所の上級教授、及び同学廃棄物研究センターの創立者であり所長。現在、ウェストマネジメント & リサーチ誌とマレーシア科学ジャーナル誌の編集長、アジア太平洋廃棄物専門家会議(SWAPI)副会長、及び自身が設立したマレーシア廃棄物処理・環境学会会長を務める。これまで450以上の査読論文、学会論文、招待論文を執筆、コンサルタントとして75以上のプロジェクトに関わってきたほか、大学教授としてこれまで170名の学生(修士課程150名、博士課程20名)の指導にあたる。
SSS
平尾 雅彦
東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻教授
東京大学工学系研究科化学工学専攻にて工学博士号を取得。民間企業研究所での計算物理研究業務を経て、東京大学工学系研究科化学システム工学専攻所属。専門は、LCAを活用した環境配慮化学プロセスシステム設計やリサイクルシステム設計、及び環境教育。UNEP 持続可能な消費と生産に関する10年枠組み(10YFP)の消費者情報プログラムアドバイザリー委員を発足当初から務めた。現在はグリーン購入ネットワーク(GPN)会長、環境研究総合推進費(S-16)「アジア地域における持続可能な消費・生産パターン定着のための政策デザインと評価」研究代表として、生産者が発信する製品やサービスの環境情報と消費者の環境配慮行動を結び付けることに関心を置く。
SSS
境 公雄
福岡県大木町副町長
1983年大木町役場入庁、1993年から環境課配属、周辺自治体に先がけて資源ごみの分別や生ごみの堆肥化などの事業に取り組む。2000年、生ごみの地域循環を目指して、大学や地域を巻き込んだ有機物循環事業共同研究を手がけ、2006年、生ごみ、し尿、浄化槽汚泥をメタン発酵し地域循環させる施設「おおき循環センターくるるん」の建設を担当。その後、2008年「大木町もったいない宣言」公表、2014年大木町合併処置浄化槽維持管理協会の立ち上げを担当。住民と一緒に、地域の持続可能性を目指した独自のシステムの立ち上げを担当。2015年12月、大木町副町長に就任、現在に至る。
SSS
本多 俊一
国連環境計画(UNEP)経済局国際環境技術センタープログラムオフィサー
国際連合環境計画経済局国際環境技術センターのプログラムオフィサー。多国間環境条約を含めた国際的な廃棄物管理政策・技術支援担当。過去には、環境省国立水俣病総合研究センター(2005年~2008年、2014年)、環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部(2008年~2014年)において、水俣条約やバーゼル条約等の多国間環境条約を担当。清華大学博士研究員(2003~2005年)、静岡県立大学大学院博士後期課程修了(博士(環境科学))。