武内 和彦
1974年東京大学理学部地理学科卒業、1976年同大学院農学系研究科修士課程修了。東京都立大学助手、東京大学農学部助教授、同アジア生物資源環境研究センター教授を経て、1997年より2012年まで同大学院農学生命科学研究科教授。2012年より同高等研究所サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長・教授。2008年より国際連合大学(UNU)副学長、2013年1月より同上級副学長、国際連合事務次長補を併任。2016年7月より国際連合大学サステイナビリティ高等研究所客員教授、日本学術会議会員、食料・農業・農村政策審議会会長代理、国際学術誌 Sustainability Science (Springer) 編集委員長、なども務める。
専門は、緑地環境学、地域生態学、サステイナビリティ学。人と自然の望ましい関係の再構築を目指して、アジア・アフリカを主対象に研究教育活動を展開している。最近では、持続型社会の構築を目指す俯瞰的な科学としての地球持続学(サステイナビリティ学)の世界的な拠点形成に向けて奔走している。また、日本の里地里山の再生を目指すとともに、伝統的な土地利用の再構築に向けた世界の多様な取り組みとの連携を目指すSATOYAMAイニシアティブにも深く関与している。
最近の著作には、「地球持続学のすすめ」(岩波ジュニア新書、2007年)、「生態系と自然共生社会」(共編著、東京大学出版会、2010年)、「Satoyama Satoumi Ecosystem and Human Well-Being」(共編著、UNU Press、2013年)、「世界農業遺産-注目される日本の里地里山」(祥伝社新書、2013年)、「日本の自然環境政策-自然共生社会をつくる」(共編著、東京大学出版会)、「Satoyama landscape as social–ecological system: historical changes and future perspective」(共著、Current Opinion in Environmental Sustainability 19: 30-39, 2016年)などがある。
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