持続可能なアジア太平洋に関する
国際フォーラム
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ISAP2012
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1日目 7月24日(火)
9:00-9:15 オープニングセッション
Room 503
主催者挨拶
  • 浜中 裕徳 IGES理事長
来賓挨拶
  • 寺田 達志 環境省地球環境審議官
  • 黒川 雅夫 神奈川県副知事

9:15-10:45 全体会合1
持続可能な開発に向けたグリーン経済
Room 503 / P-1
Rio+20の一連のプロセスを通じて、グリーン経済は持続可能な開発を達成する上で重要なツールとして認識され、貧困の緩和、経済成長、社会的包容力、福祉、雇用や適正な就業に寄与することが期待されています。一方で、グリーン経済の概念や具体的な実行において、例えば、融資条件や国際貿易において不公正な差別や見えない規制となるといったリスクを注意深く排除する必要があります。本セッションでは、グリーン経済への意向に向けたグローバルなトレンドが各国政府や機関の決断と行動にどのような影響を与えるのか、気候変動やエネルギー安全保障、融資等さまざまな視点から議論を行いました。
モデレーター
  • 浜中 裕徳 IGES理事長
基調講演者
  • ラジェンドラ・K・パチャウリ エネルギー資源研究所(TERI)所長 / 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)議長PDF(2.8MB)
  • ビンドゥ・N・ロハニ アジア開発銀行(ADB)副総裁
討論者
  • 石井 菜穂子 財務省副財務官

11:00-12:30 パラレルセッション
東アジア低炭素成長ナレッジ・プラットフォーム:知識を政策と投資へ
Room 503 / S1-1
現在成長著しいアジアが低炭素化のための集中的な投資を行わなければ、今後半世紀にわたって旧来のエネルギー高依存型社会に「ロックイン」されてしまうことになり、今こそ地域の知恵と資金を結集して、低炭素・グリーン成長に向けて舵を切ることが求められています。本セッションでは、いかに低炭素社会実現に向けた方向を共有し、必要な知識を交換し、政策形成へ反映させ、持続的な社会に向けた賢く効果的な投資を進めるか、有識者による自由闊達な意見交換を行いました。
- ディスカッションポイントPDF(43.4KB)

関連情報
モデレーター
  • 森 秀行 IGES所長
キーノートスピーカー
  • 藤原 聖也 IGESプログラムマネージメントオフィスプリンシパル・フェローPDF(1.4MB)
  • 中野 潤也 外務省国際協力局気候変動課気候変動交渉官PDF(440KB)
スピーカー
  • 西岡 秀三 IGES研究顧問 / 低炭素社会国際研究ネットワーク事務局長PDF(2.0MB)
  • 藤野 純一 国立環境研究所(NIES)社会環境システム研究センター主任研究員PDF(1.4MB)
  • 稲田 恭輔 国際協力機構(JICA)地球環境部気候変動対策室副室長PDF(1.5MB)
討論者
  • ラジェンドラ・K・パチャウリ エネルギー資源研究所(TERI)所長 / 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)議長
  • ビンドゥ・N・ロハニ アジア開発銀行(ADB)副総裁
  • アッシュ・シャルマ 北欧環境金融公社(NEFCO)副総裁
  • リザルディ・ボアー ボゴール農科大学東南アジア太平洋気候変動リスク管理センター所長
  • ケジュン・ジャン 中国・国家発展改革委員会エネルギー研究所教授
  • ラム・シュレスタ アジア工科大学(AIT)名誉教授
都市の課題:グリーン&スマートエコノミー
Room 502 / S1-2
国内外において、グリーン経済を実現するためのさまざまな取り組みが行われています。本セッションでは、スマートシティ事業のビジネスモデルにていて概観した後、マレーシア・イスカンダール州、横浜市、川崎市の事例を紹介しつつ、今後の自治体の課題及び必要な施策について議論を行いました。さらに、議論を通じ得られた共通認識をもとにさらなるグリーン経済への取り組みを促すためのメッセージを発信しました。

関連情報
モデレーター
  • 井村 秀文 IGESプログラムマネージメントオフィス主任アドバイザー兼シニア・フェロー
キーノートスピーカー
  • 望月 洋介 日経BPクリーンテック研究所長PDF(727KB)
スピーカー
  • ホー・チン・チオン マレーシア工科大学教授 PDF(2.1MB)
  • 信時 正人 横浜市環境未来都市推進担当理事 PDF(1.0MB)
  • 牧 葉子 川崎市環境局理事・環境技術情報センター所長事務取扱PDF(1.9MB)
パネリスト
  • リー・ワンシン 香港城市大学助教授
  • 荻原 朗 IGESガバナンスと能力グループシニア・コーディネーター
  • アブドゥサレム・ラビィ IGES関西研究センター研究員
  • ルイス・アケンジ IGESフェロー
持続可能な開発目標(SDGs)の前途
Room 411+412 / S1-3
リオにおいて将来の持続可能な開発目標(SDGs)の大枠が合意されました。今後数年間が、SDGsがグローバルな開発・経済活動の新たな方向付けを行い、持続可能な社会に導くことができるかどうかの分水嶺となります。これらの目標を達成するには、より信頼できるモニタリングとガバナンス・メカニズムが必要です。リオでの地球サミットから20年経った今、過去の取り組みを振り返り、教訓を引き出し、実施に際しての障壁を明確化するとともに、いかに目標と指標を国・地域レベルで実行可能なものにしていくかについて議論を行いました。
モデレーター
  • 蟹江 憲史 東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻准教授PDF(362KB)
スピーカー
  • スレンドラ・シュレスタ リオ+20事務局持続可能な開発目標(SDGs)ディレクター兼フォーカルポイントPDF(726KB)
  • マスネリャティ・ヒルマン インドネシア政府環境省有害性物質・有害性廃棄物及び固形廃棄物管理担当副大臣PDF(4.5MB)PDF(301KB)
  • 杉中 淳 外務省国際協力局地球環境課長PDF(279KB)
  • マーク・エルダー IGESガバナンスと能力グループディレクターPDF(704KB)
  • 吉田 哲郎 IGESガバナンスと能力グループ研究員PDF(352KB)
12:40-14:05 ランチセッション
UNEP GEO5(第5次地球環境概観)/
持続可能な消費と生産(SCP)政策に関する国際的展望 発表
Room 502 / L-1
国連環境計画(UNEP)の代表的な出版物である「第5次地球環境概観(GEO5)」と、「持続可能な消費と生産(SCP)政策に関する国際的展望(Global Outlook on SCP Policies)」2冊のプレゼンテーションを行いました。IGESの研究者もアジア太平洋地域の章の執筆に深く関わったこれらの出版物について、IGES及びUNEPが地域における共通性や知見を発表するとともに意見交換を行いました。

関連情報

モデレーター
  • ピーター・キング IGESバンコク地域センター上級ポリシーアドバイザー
スピーカー
  • アナ・スタブラワ 国連環境計画(UNEP)早期警戒・評価局コーディネーター(4MB)
  • ルイス・アケンジ IGESフェロー(2.3MB)
討論者
  • パク・ヨンウ 国連環境計画アジア太平洋地域事務所(UNEP-ROAP)所長
  • ビンドゥ・N・ロハニ アジア開発銀行(ADB)副総裁
14:15-15:45 全体会合2
レジリエンス:持続可能な社会を構築するための重要な概念
Room 503 / P-2
「レジリエンス(対応力)」は、持続可能な開発のための重要な概念として位置づけられています。日本においては東日本大震災からの復興、特に、福島の復興は引き続き大きな課題となる一方、多くのアジア諸国では、気候変動対策をはじめとする様々な分野におけるレジリエンスの強化が喫緊の課題となっています。本セッションでは、どのようにレジリエンスの要素を福島の復興及び持続可能な開発プロセスに取り込んでいくか、また、レジリエンス及び持続可能な開発を促すための効果的なガバナンスについて、包括的な視点から議論を行いました。
モデレーター
  • 竹本 和彦 環境省参与 / 国連大学高等研究所シニアフェロー
基調講演者
  • クラウス・テプファー ドイツ・持続性高等研究所所長(522KB)
  • 武内 和彦 国連大学副学長(2.3MB)
  • 西本 伴子 国連環境計画(UNEP)地域協力局長

16:00-17:30 パラレルセッション
欧州の経験と知恵に学ぶ福島の効果的な除染とは
Room 503 / S2-1
欧州では、1986年のチェルノブイリ事故後、各国で様々な除染に関する取り組みが行われるとともに、その後、欧州委員会の下で23カ国から合計50の研究・災害関係機関が参画し、緊急時意思決定支援オンラインシステムやガイドラインが開発されました。本セッションでは、欧州からの専門家を迎え、福島での現地調査や欧州でのチェルノブイリ事故後の経験・知見を生かし、本年度本格的に実施される国・市町村等による除染のための取り組みをどのようにより効果的なものとしていくことができるのか、ガバナンス及びリスクコミュニケーションに焦点を当てて議論を行いました。

関連情報
モデレーター
  • 森 秀行 IGES所長
キーノートスピーカー
  • 鈴木 浩 福島大学名誉教授 / 福島県復興ビジョン検討委員会座長(390KB)
  • 牧谷 邦昭 環境省放射性物質汚染対策担当参事官 (656KB)
  • 小牛田 政光 福島県生活環境部環境回復推進監(150KB)
パネリスト
  • ヴィクター・アヴェリン ベラルーシ放射線学研究所所長 (4.7MB)
  • ジル・ヘラルドーデュブリル MUTADIS所長(116KB)
  • ヴォルフガング・ラスコフ ドイツ連邦放射線防護庁(210KB)
  • エドワルド・ガレゴ マドリード工科大学原子力工学部長(162KB)
  • ミランダ・シュラーズ ベルリン自由大学教授・環境政策研究科ディレクター(522KB)
  • 原科 幸彦 千葉商科大学政策情報学部教授/東京工業大学名誉教授
SATOYAMAイニシアティブとレジリエンス―持続可能な社会を目指して―
Room 502 / S2-2
地球規模での環境の変化や生物多様性の損失、東日本大震災などの自然災害等に対応していくために、私たちの社会は、回復力のある社会―レジリエンスのある社会―を形作り、将来の危機に備えることが必要とされています。「SATOYAMAイニシアティブ」は、人間活動の影響を受け形成・維持されている社会生態学的生産ランドスケープ(SEPLs)に対する地球規模での価値の認識と持続可能な形での保全を目的としています。本セッションでは、SATOYAMAイニシアティブがレジリエンスのある社会とどのようにつながっていくのか話し合われました。

関連情報
モデレーター
  • アルフレッド・オテング・イェボア ガーナ共和国国家生物多様性委員会議長
パネリスト
  • クリシュナ・チャンドラ・パウデル ネパール連邦民主共和国内務省東部地区行政長官(1.0MB)
  • ジョセリン・カリノ 先住民政策提言・教育国際センター(TEBTEBBA)生物多様性実施のための先住民能力開発プロジェクト政策顧問兼チームリーダー(216KB)
  • 多田 克彦 有限会社多田自然農場代表取締役
討論者
  • 香坂 玲 国連大学高等研究所(いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット)客員リサーチフェロー/金沢大学人間社会学域 地域創造学類環境共生コース准教授
  • カレマニ・ジョー・ムロンゴイ 国連大学高等研究所客員研究員
アジアにおける省エネ住宅: 障壁と促進へ向けた政策
Room 411+412 /
S2-3
アジア途上国では、都市部の住宅の発展傾向の急速な変化に伴い、エネルギー確保に関する懸念が生じ、省エネルギー住宅の普及が重要な課題となっています。中国、インド、タイ及びフィリピンで現在実施されている研究プロジェクトの成果を紹介しながら、関係者がこの課題に取り組む上での障壁にはどのようなものが存在するのか、また、政府がどのような政策を用いればより持続可能な住宅の促進を行うことが出来るのかについて考察を深めました。
モデレーター
  • マグナス・ベングソン IGES持続可能な消費と生産グループディレクター
スピーカー
  • ルイス・アケンジ IGESフェロー
  • パトリック・シュローダー 中国国際民間組織協力促進会(CANGO)国際アドバイザー
  • サンギース・バルゲーゼ  インド リードキャップ・ナレッジ・ソリューションズ最高経営責任者
  • 郭 非 IGES持続可能な消費と生産グループ研究員
討論者
  • 井村 秀文 IGESプログラムマネージメントオフィス主任アドバイザー 兼 シニア・フェロー
  • 菊澤 育代 IGES北九州アーバンセンター研究員
グリーン経済に向けたレジリエントなエネルギーシステム
Room 414+415 /
S2-4
東日本大震災と福島原発事故は、日本がグリーン経済を実現していく上でレジリエント(対応力の高い)なエネルギーシステムが必要であることを明らかにしました。IGESによる研究等、最新のエネルギーシナリオ研究を踏まえ、災害に強いエネルギー供給といった観点に加え、レジリエントな地域経済というより幅広い視点から、レジリエントなエネルギーシステムの確立に向けた課題と必要な対策について議論を行いました。
モデレーター
  • 小嶋 公史 IGES経済と環境グループディレクター
キーノートスピーカー
  • 上坂 博亨 富山国際大学子ども育成学部教授(2.0MB)
  • 倉持 壮 IGES気候変動グループ特任研究員(133KB)
パネリスト
  • 本藤 祐樹 横浜国立大学大学院環境情報研究院教授(419KB)

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