金融包摂とは、日常的に公的な金融サービスへのアクセスを有せずにいる低所得層の人々の為に、負担可能な価格で融資を含めた様々な金融サービスを提供するという概念である。開発と気候変動に係る金融包摂の重要性については、G20で「国内貯蓄の増大、世帯、国内及び財政部門のレジリエンスの強化、さらにビジネスや起業活動の活性を助長する」と示されている。しかしながら、世界では約2.5億人または生産年齢人口の約半数が金融システムから排除されている状態である。
本セッションでは、低所得世帯への金融サービス提供に関する課題について議論し、気候変動適応とSDGsに対する金融の重要性及び如何にマイクロファイナンス機関が気候変動への適応を援助しているかについて発表を行う。また、バングラデシュにあるInstitute of MicrofinanceとIGESによる共同研究の主な成果に焦点をあて、適応と震災リスク削減におけるリスク保険の研究に関する情報共有を行う。また、CGAP(Consultative Group to Assist the Poor:貧困層支援協議グループ)が推進している金融包摂の活動について解説する。
[スピーカー]
カジ・コリクザマン・アマド, マイクロファイナンス研究所長 | |
EMPIRICAL FINDINGS ON MICROFINANCE IMPACT ON HOUSEHOLDWELLBEING AND RESILIENCE モハマド・アブドゥル・カリム, Palli Karma-Sahayak財団マネージメントディレクター | PDF (1.1MB) |
EMPIRICAL FINDINGS ON MICROFINANCE IMPACT ON HOUSEHOLDWELLBEING AND RESILIENCE モハマド・アブドゥル・バキ・カリリ, マイクロファイナンス研究所エグゼクティブ・ディレクター | PDF (697KB) |
CGAP's role for promoting inclusive finance and its relevance to the SDGs & adaptation 辻 一人, CGAP経営委員会議長/JICA客員専門員/埼玉大学教授 | PDF (1.8MB) |
INSURANCE EFFECTIVENESS: CLIMATE CHANGE ADAPTATION AND DISASTER RISK REDUCTION プラバカール・シヴァプラム, IGES自然資源・生態系サービス領域 タスクマネージャー/主任研究員 | PDF (1.9MB) |
[モデレーター]
ヘンリー・スケーブンス, IGES自然資源・生態系サービス領域エリア・リーダー/上席研究員 |
日 時 | 2015年7月29日(水) 14:00-15:30 | 言 語 | 日本語・英語 |
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会 場 | パシフィコ横浜会議センター502号室 | セッション番号 | PL-9 |
関連イベント | 7月30日開催 国際セミナー 「貧困撲滅と人間尊厳のためのエンパワメント:バングラデシュENRICHプログラムの教訓と視点」 |