持続可能な開発目標(SDGs)が合意され、この達成に向けて国際社会が動き出す本年、自然環境の保全及び人々の生計向上については、これまでのアプローチのみでは十分ではなく、革新的なメカニズムが求められている。このひとつの重要な焦点となるのが、生物多様性と人々による生産活動がモザイク状に共存する、いわゆる社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(里山・里海)である。里山・里海はこれまで生物多様性や生産活動の持続のために重要な役割を果たしてきたが、今現在、多くの里山・里海が危機にさらされている。本セッションでは、SDGs実施及び関連する国際的な取り組みにおける里山・里海の重要性、ならびに里山保全支援メカニズム(SDM)や地球環境ファシリティ(GEF)による里山に関する新たな事業をはじめとする資源動員メカニズムに焦点を当てる。また、生物多様性及び生態系サービスに関する政府間プラットフォーム(IPBES)などへの知識形成による貢献も視野に入れ、現場への資金支援と知識形成をつなぐ効果的なデザインのあり方を探る。
[キーノートスピーカー]
自然共生社会の形成による持続可能な開発目標への貢献 武内 和彦, 国連大学上級副学長/東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長・教授 | PDF (2MB) |
[スピーカー&討論者]
Resource Mobilisation and Knowledge Generation of IPSI 鈴木 渉, 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS) 上級コーディネーター | PDF (385KB) |
Financing and Knowledge Management on Mainstreaming Biodiversity in Production Landscapes and Seascapes 渡辺 陽子, 地球環境ファシリティ(GEF)アジア地域マネージャー/上席生物多様性専門官 | PDF (1.2MB) |
自然を守ることは人間を守ること 日比 保史, コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 代表理事/コンサベーション・インターナショナル バイスプレジデント | PDF (1.6MB) |
SDM Project: Supporting and Promoting the Karen Indigenous Socio-ecological Production System in Northern Thailand プラサート・トゥラカンスパコーン, タイ 先住民族・知識基金(IKAP)代表 | PDF (9.5MB) |
[モデレーター]
星野 一昭, 鹿児島大学特任教授 |
日 時 | 2015年7月29日(水) 15:45-17:15 | 言 語 | 日本語・英語 |
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会 場 | パシフィコ横浜会議センター501号室 | セッション番号 | PL-11 |