IGES 理事長
主催者あいさつ
武内 和彦
IGES 理事長
1974年東京大学理学部卒業、1976年同大学院農学系研究科修士課程修了。農学博士。東京大学アジア生物資源環境研究センター教授などを経て、1997年より2012年まで同大学院農学生命科学研究科教授、2008年より2016年6月まで国連大学副学長・上級副学長。2012年4月より東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長、教授・特任教授。2017年7月より公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)理事長。中央環境審議会会長、日本学術会議副会長、Sustainability Science誌(Springer)編集長などを兼務。
専門は、緑地環境学、地域生態学、サステイナビリティ学。
環境副大臣
来賓あいさつ
城内 実
環境副大臣
神奈川県 副知事
来賓あいさつ
浅羽 義里
神奈川県 副知事
東京工業大学土木工学科卒業。1980年神奈川県庁に入庁。都市計画課長、環境共生都市部長、都市部長、県土整備局長等を歴任し、2016年5月より現職。
IGES 専務理事
モデレーター
三好 信俊
IGES 専務理事
東京大学法学部卒業。1980年環境庁(現環境省)入庁。大臣官房審議官(総合環境政策担当、地球環境政策担当 福島中間貯蔵施設担当など)、水・大気環境局長、総合環境政策局長などを歴任。この間、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部一等書記官(環境条約交渉担当 1992年~95年)東北大学公共政策大学院教授(環境法政策等 2003年~05年)。2016年からIGES政策アドバイザー、2018年10月から現職。
2015年、国際社会は持続可能な開発目標(SDGs)を含む持続可能な開発のための2030アジェンダ、そしてパリ協定を採択し、地球規模の課題に一丸となって取り組むことに合意しました。それから3年以上が経過し、現在世界中で様々な取り組みが進められていますが、私たちは果たしてこれらの課題を克服できるのでしょうか。
2019年、UNESCAPが出版した報告書「ASIA AND THE PACIFIC SDG PROGRESS REPORT 2019」は、「現在の予測によると、アジア太平洋地域は2030年までに17の目標のいずれも達成できず、すべてにおいて取り組みを加速していく必要がある」と述べています。特に、目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標12「つくる責任、つかう責任」の3つについては状況が悪化しており、ネガティブなトレンドを反転させる喫緊の行動が必要であり、また、目標13「気候変動に具体的な対策を」についても早急な対応が必要であるとしています。さらに、アジア太平洋のそれぞれの地域において地域特性に応じた取り組みが進められているものの、目標の達成に向け、アジア太平洋のすべての地域に共通の課題として、実施手段を一層強化し、パートナーシップをさらに活性化していくことが不可欠であるとしています。
本セッションでは、ESCAP事務局長による基調講演に続き、アジア太平洋各地域での課題や取り組みについて詳しい報告をいただきます。また、目標17にあるような、実施手段を強化し、パートナーシップを活性化するにはどうすればよいのか、意見交換を行います。
国際連合アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長
基調講演
アルミダ・S・アリスジャバナ
国際連合アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局長
これまで、パジャジャラン大学経済学部教授、持続可能な開発目標研究センターディレクター、インドネシア科学アカデミー副議長を務める。2016年には、ハイレベルアドバイザリーチームの一員として、持続可能な開発のための2030年アジェンダの文脈での、国連開発システムの長期的位置付けについての経済社会理事会の対話を支援。2009年から2014年には、インドネシア国家開発企画庁長官、および国家開発企画庁のヘッドを務めた。そのほか、効果的な開発協力に関するグローバル・パートナーシップの共同議長や、世界銀行およびアジア開発銀行にてインドネシア政府を代表する総務代理を歴任。
IGES 理事長
フレーミング プレゼンテーション
武内 和彦
IGES 理事長
1974年東京大学理学部卒業、1976年同大学院農学系研究科修士課程修了。農学博士。東京大学アジア生物資源環境研究センター教授などを経て、1997年より2012年まで同大学院農学生命科学研究科教授、2008年より2016年6月まで国連大学副学長・上級副学長。2012年4月より東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長、教授・特任教授。2017年7月より公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)理事長。中央環境審議会会長、日本学術会議副会長、Sustainability Science誌(Springer)編集長などを兼務。
専門は、緑地環境学、地域生態学、サステイナビリティ学。
インド・エネルギー資源研究所(TERI)所長、気候変動に関する首相諮問機関メンバー
アジャイ・マスール
インド・エネルギー資源研究所(TERI)所長、気候変動に関する首相諮問機関メンバー
2006年から2016年2月までインド政府のエネルギー効率局局長を務め、家庭、オフィス、工場におけるエネルギー効率化の責任者として、電化製品のスターラベリング制度、省エネルギービル基準、およびエネルギー集約産業を対象とした省エネルギー達成認証制度(PAT)などの先進的取組を推進。
これまで、世銀の気候変動チームのヘッド、スズロン・エナジー・リミテッド社長、緑の気候基金暫定事務局の責任者を歴任。
気候変動分野にてインドを代表する交渉官の一人であり、2015年、パリで開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)ではインド政府の報道官として活躍。また気候変動対策技術分野の世界的リーダーでもある。そのほか、産業界、金融界、シンクタンクのリーダーからなるエネルギートランジション委員会の共同議長として、企業や国家が気候フレンドリーなエネルギーの未来に移行できるよう助言を行ってきている。
タイ・天然資源環境省 事務次官
ウィジャーン・シマチャヤ
タイ・天然資源環境省 事務次官
タイ国の天然資源環境省事務次官(現職)。主な職掌に、天然資源・環境計画、戦略開発、天然資源および環境課題に関する国際協力など。これまでに、省の代表として、国連・アジア地域・ASEANなど様々な会合・フォーラムや、タイのグリーン成長と政府改革戦略開発リーダーとして活躍。そのほか、水資源管理、持続可能な森林管理、公害管理や環境ガバナンスを包括する天然資源・環境管理の長期戦略(20か年計画)の議長を務めるほか、省内の16の部局と公共機関、天然資源・環境に関する国内76の地方事務所を統括している。
1984年に環境政策計画局、1992年に公害管理局での業務に従事。1997年から1998年にかけて、ラオスのメコン川委員会事務局(国際機関)環境部ディレクター。天然資源環境省の監察官兼副事務次官、公害管理局の事務局長(2期)、天然資源環境政策計画局(ONEP)の事務局長など、いくつかの上位職を歴任。
チェンマイ大学とラムカムヘン大学で化学教育と法学の2つの学士号を、カセサート大学で環境科学の修士号を、チュラロンコン大学で衛生工学の大学院の修業証書を取得。1990年、カナダのグエルフ大学で環境工学の哲学博士号を取得。
IGES 所長
モデレーター
森 秀行
IGES 所長
京都大学大学院工学部工業化学科修士課程修了。1977年環境庁(現環境省)入庁。アジア開発銀行環境専門官、国連高等難民弁務官、環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課研究調査室長、国連環境計画GEF担当ポートフォリオマネージャーなどを経て、2003年にIGES長期展望・政策統合プロジェクトリーダーに就任。慶応大学大学院政策・メディア研究科特別研究教授(2008年~2010年)。
2010年4月より現職。
主著に「低炭素社会をデザインする」(共著、慶応義塾大学出版会)