日本の長期低排出発展戦略においても、「公正な移行(Just Transition)」が言及されているように、今後、いかに脱炭素化社会構築に向けた移行をスムーズに進めるかが重要な政策課題となります。
本セッションでは、移行マネジメント/ガバナンスに関する概念の整理といくつかの具体事例について、先駆的研究活動を展開するエラスムス大学 トランジション研究所所長のダーク・ローバック教授に基調講演を行っていただきます。次に、移行マネジメント/ガバナンスのあり方について、日本の電力部門における分析事例をご紹介します。さらに移行マネジメント/ガバナンスの枠組みを中国とインドの石炭産業に適用し、両国が抱える課題や今後の展望についてご紹介した後、パネルディスカッションを行い、移行マネジメント/ガバナンスのあり方についてさらに議論を深めるとともに、日本の長期戦略への含意を議論します。
田村 堅太郎
IGES 気候変動とエネルギー領域
リサーチリーダー
栗山 昭久
IGES 戦略的定量分析センター
研究員
ダーク・ローバック
エラスムス大学
トランジション研究所 所長
甲斐沼 美紀子
IGES 研究顧問