本年、日本は初めてG20の議長国を務めました。6月15,16日の日程で開催されたG20EEMM(エネルギー・環境大臣会合)では、コミュニケや行動計画などが採択されました。6月末にはG20サミットも開催され、気候変動問題やSDGsへの言及を含むコミュニケの採択が見込まれます。また、近年G20のプロセスとして、学術、シンクタンク、女性、産業界などエンゲージ・ボディと呼ばれるそれぞれの関係者がS20、T20、W20などの組織を構成し、政策提言などをG20サミットなどに届けるメカニズムが動き出しつつあります。
本セッションでは、G20EEMMに関して、準備会合共同議長を務めた小野洋環境省水・大気環境局長から、全体の概観と主要議題(イノベーションを通じた環境と経済の好循環、資源効率と海洋プラスチック廃棄物、生態系アプローチを含む適応と強靭なインフラ整備)の成果について基調報告をいただきます。これに対して、S20やT20、W20などのエンゲージ・ボディから、それぞれのコミュニケのポイントなどについて説明いただき、最後に、今後の国際的に重要な様々な会議の流れを意識しながら、全スピーカーと望ましい展望について議論します。
小野 洋
環境省 水・大気環境局長(G20 エネルギー環境大臣会合 ESOM・ETWG共同議長)
武内 和彦
IGES 理事長
小嶋 公史
IGES 戦略マネージメントオフィス
研究・出版ユニット プリンシパルコーディネーター
目黒 依子
W20 日本運営委員会 共同代表
マーク・エルダー
IGES 戦略マネージメントオフィス
リサーチ・パブリケーションディレクター
川上 毅
IGES 戦略マネージメントオフィス 統括研究ディレクター/プリンシパルフェロー