2015年のパリ協定で世界が合意した脱炭素化の流れは、昨年発表されたIPCC1.5℃特別報告書により世界的な大きな潮流として定着しました。気候変動による甚大な被害を回避するために、2050年頃までに、温室効果ガスを出さない脱炭素社会への転換が求められています。脱炭素社会への転換に向けてありとあらゆる対策の総動員が必要とされる中、本セッションでは、重要な役割を担うと期待されているカーボンプライシングを取り上げます。脱炭素社会の実現に向けてどのような社会転換が必要なのかを踏まえ、カーボンプライシングに期待される役割、いくらくらいの価格が必要になるのか等最新の知見を提供し、どのようにカーボンプライシングを活用していくのかについて建設的な議論を深めていきたいと思います。
高村 ゆかり
東京大学 国際高等研究所 サステイナビリティ学連携研究機構 教授
昔 宣希
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 総合生産科学域 准教授
松尾 直樹
IGES 戦略マネージメントオフィス
研究・出版ユニット 上席研究員
小嶋 公史
IGES 戦略マネージメントオフィス
研究・出版ユニット プリンシパルコーディネーター
西岡 秀三
IGES 参与